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カーシェアでチャイルドシートが使えない?各社の対応比較と持参時の選び方ガイド

生活雑学
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チャイルドシートが使えないカーシェアの現状と対策を解説。各社の対応比較と持ち運びしやすい製品も紹介。

近年、マイカーを持たずに必要なときだけ車を使える「カーシェア」の利用が広がっています。

とくに子育て世代にとって、急な外出や病院への送迎に便利なサービスとして注目されていますが、ひとつ大きな課題があります。

それが「チャイルドシートが使えない」または「用意されていない」問題です。

カーシェアは手軽な一方で、子どもを安全に乗せるために必須のチャイルドシートが基本的に常備されていない場合がほとんど。

初めてカーシェアを利用する方や、これから出産を迎える方にとっては大きな不安要素となるでしょう。

本記事では、カーシェアにおけるチャイルドシートの現状や各社の対応、そして自分で用意する場合の選び方やおすすめ製品について詳しく解説します。

安全性を確保しながら、カーシェアを快適に活用するための情報をしっかりお届けします。

  1. カーシェアでチャイルドシートが使えない理由とは?
    1. そもそもカーシェアにはチャイルドシートが常備されていない
    2. ジュニアシートは搭載されている場合もあるが年齢制限に注意
    3. 法律上も6歳未満はチャイルドシート必須
  2. カーシェア大手各社のチャイルドシート事情
    1. タイムズカー:チャイルドシートの貸出はごく一部のみ
    2. 三井のカーシェアーズ(旧カレコ):貸出は完全終了方向
    3. トヨタシェア:チャイルドシート貸出に前向きな傾向も
  3. チャイルドシートを自分で用意する場合の選び方
    1. 軽量で持ち運びしやすいモデルを選ぶ
    2. シートベルト固定方式なら対応車種が広い
    3. 新生児〜4歳まで対応できるロングユース型がおすすめ
  4. 持ち運びに便利なおすすめチャイルドシート3選
    1. ① Joie(ジョイー)「ステディ」:軽量&安全基準を両立
    2. ② アップリカ「ディアターンプラス プレミアム」:回転式で乗せ降ろしが簡単
    3. ③ コンビ「ウィゴーロング ムーバー サイドプロテクション」:4歳まで使える軽量タイプ
  5. カーシェアで安全に子どもを乗せるためのポイント
    1. 利用前に車両情報を必ず確認する
    2. 設置・固定は慎重に、時間に余裕を持って準備
    3. 持ち運び・収納方法もシミュレーションしておく
  6. まとめ:チャイルドシートの準備で、カーシェアはもっと安心・快適に

カーシェアでチャイルドシートが使えない理由とは?

そもそもカーシェアにはチャイルドシートが常備されていない

カーシェアの多くは、短時間かつセルフサービスで車を貸し出す仕組みです。

レンタカーと違って人手を介さずに利用するのが基本となっており、車両ごとにチャイルドシートを設置・整備する手間がかかります。

そのため、多くのカーシェア会社ではチャイルドシートの常設を行っておらず、必要な場合は「利用者が自分で持参する」ことが前提となっているのが現状です。

特に0~4歳の乳幼児向けのチャイルドシートは設置が複雑であり、利用ごとの点検も難しいため、衛生面・安全面の懸念からも常設が難しいとされています。

ジュニアシートは搭載されている場合もあるが年齢制限に注意

一方、4歳以上を対象とするジュニアシートに関しては、一部のカーシェア車両に標準搭載されている場合があります。

しかし、近年ではそのジュニアシートでさえ「順次撤去」が進んでおり、三井のカーシェアやタイムズカーでは公式にその方針がアナウンスされています。

つまり、これからカーシェアを利用する際には、「ジュニアシートがあるだろう」と思い込まず、必ず事前に確認する必要があります。

特に複数人での利用時など、装備されていても使えない状況があるため、柔軟な準備が求められます。

法律上も6歳未満はチャイルドシート必須

道路交通法では、6歳未満の子どもを乗車させる際には「チャイルドシートの使用が義務」とされています。

これはカーシェアに限らず、すべての自動車利用に適用されるルールです。

違反した場合は運転者に1点の違反点数が科せられるだけでなく、万が一の事故時には保険対応にも影響する可能性があります。

「たった数分の移動だから大丈夫だろう」という油断は禁物です。

お子さんの命を守るためにも、チャイルドシートの重要性を再認識し、カーシェアでも必ず準備するようにしましょう。

カーシェア大手各社のチャイルドシート事情

タイムズカー:チャイルドシートの貸出はごく一部のみ

国内最大手のカーシェアサービスである「タイムズカー」は、ジュニアシートの標準装備をかつては行っていましたが、2024年以降、順次撤去の方針が打ち出されています。

さらに、0歳〜4歳向けのチャイルドシートに関しては、「一部のオプションステーションのみ」で貸出を行っている状況です。

つまり、チャイルドシートを確実に使いたい場合は、オプションが用意されたステーションを探し、事前に予約する必要があります。

このような制限の多さから、乳幼児連れでのタイムズカー利用には、自前のチャイルドシート持参が現実的といえるでしょう。

三井のカーシェアーズ(旧カレコ):貸出は完全終了方向

三井不動産グループが展開する「三井のカーシェアーズ」は、かつてジュニアシートを標準搭載していましたが、2024年4月以降の新車両には非搭載とする方針を明確に打ち出しています。

チャイルドシートについては、もともと貸出を行っておらず、ユーザー自身で持参することが前提です。

また、ジュニアシートが搭載されているか否かも車両によって異なり、予約時にしっかりと確認しなければなりません。

この点でも、ファミリー層にはやや不便さを感じる仕様といえるでしょう。

トヨタシェア:チャイルドシート貸出に前向きな傾向も

トヨタが展開する「トヨタシェア」は、数あるカーシェアサービスの中でも比較的チャイルドシートに前向きな姿勢を見せています。

一部車両にはチャイルドシートの貸出オプションがあり、利用希望日の「24時間前までに予約」すれば、550円で72時間まで借りることが可能です。

ただし、こちらもすべてのステーションで対応しているわけではなく、対象車両も限られているため、事前の調査と予約が不可欠です。

また、dカーシェア経由でトヨタシェアを使うことで、ポイントの活用などお得に利用できるケースもあるため、利用頻度の高い方は検討の価値があります。

チャイルドシートを自分で用意する場合の選び方

軽量で持ち運びしやすいモデルを選ぶ

カーシェア利用時のチャイルドシート選びで最も重要なのが、「軽さ」と「持ち運びやすさ」です。

カーシェアでは車の乗り降りが頻繁になり、保育園の送迎や通院など、荷物を持った状態での移動も多くなります。

そのため、片手で運べる重量(4〜5kg程度)のシートが理想的です。

また、持ち手付きや専用バッグがついたタイプであれば、移動時のストレスも大きく軽減されます。

たとえばJoie(ジョイー)やコンビの軽量タイプは、多くの親御さんに支持されています。

シートベルト固定方式なら対応車種が広い

カーシェア車両はメーカーや車種が多様なため、「どの車にも取り付けられるか」は大きなポイントです。

その点でおすすめなのが「シートベルト固定方式」のチャイルドシートです。

最近主流の「ISOFIX固定方式」は安全性に優れていますが、車体側に専用金具が必要であり、すべての車に対応しているわけではありません。

一方、シートベルト式であれば3点式シートベルトさえあれば大抵の車に装着が可能で、カーシェア利用時にも柔軟に対応できます。

新生児〜4歳まで対応できるロングユース型がおすすめ

カーシェアを利用する家族にとって、年齢に応じて何度もチャイルドシートを買い替えるのは手間もコストもかかります。

そのため、0歳から4歳頃まで長く使える「ロングユース型」のチャイルドシートがおすすめです。

多くのカーシェアではジュニアシート(4歳以上向け)が標準装備されているため、それまでの期間を1台でカバーできると非常に効率的です。

なお、安全基準「R129」適合のモデルを選ぶことで、より高い安全性と安心感が得られるでしょう。

持ち運びに便利なおすすめチャイルドシート3選

① Joie(ジョイー)「ステディ」:軽量&安全基準を両立

Joie(ジョイー)の「ステディ」は、カーシェアユーザーに特に人気のチャイルドシートです。

その理由は、本体重量約7kgと軽量でありながら、欧州の新安全基準「R129」にも適合している点です。

取り付けはシートベルト固定式で、対応車種も幅広く、カーシェアとの相性が非常に良いモデルです。

また、新生児から4歳ごろまで使用できるため、長期間にわたり活用できます。

価格帯も2万円前後とコストパフォーマンスが高く、初めてのチャイルドシートとしても安心の選択肢です。

② アップリカ「ディアターンプラス プレミアム」:回転式で乗せ降ろしが簡単

アップリカの「ディアターンプラス プレミアム」は、360度回転式機能を備えた高機能モデルです。

シートが回転することで、赤ちゃんの乗せ降ろしがとてもスムーズに行え、腰への負担も軽減されます。

重量は約9kgとやや重めですが、短時間の移動や車への積み下ろしであれば十分に対応可能です。

R129適合で、側面衝突にも強い設計となっており、安全性を最優先したい方におすすめです。

価格は4〜5万円台とやや高めですが、使用頻度が高い方にとっては十分な投資価値があります。

③ コンビ「ウィゴーロング ムーバー サイドプロテクション」:4歳まで使える軽量タイプ

軽さと使いやすさを兼ね備えたモデルとして人気なのが、コンビの「ウィゴーロング」シリーズです。

特に「ムーバー サイドプロテクション」は、本体4.6kgという驚異的な軽量設計で、ワンオペでも持ち運びがラクです。

取り付けはシートベルト方式で、どの車でもほぼ装着可能。

また、側面衝突に備えたサイドプロテクション構造も備えており、安全性もきちんと担保されています。

価格は約2万円前後と手頃で、月数回のカーシェア利用でも十分に元が取れるモデルです。

カーシェアで安全に子どもを乗せるためのポイント

利用前に車両情報を必ず確認する

カーシェアを予約する際は、車両にジュニアシートやチャイルドシートが搭載されているかを必ず確認しましょう。

とくに4歳未満のお子さんを乗せる場合は、ジュニアシートでは不十分なため、チャイルドシートの有無が非常に重要です。

公式サイトや予約画面で備考欄を確認し、必要であれば事前に運営会社へ問い合わせるのもひとつの方法です。

また、ステーションによって対応状況が異なる場合があるため、毎回の確認が欠かせません。

設置・固定は慎重に、時間に余裕を持って準備

チャイルドシートを正しく取り付けることは、安全運転以上に大切な準備です。

設置ミスは重大事故につながる恐れがあるため、利用前には余裕を持って現地に到着し、落ち着いて取り付け作業を行いましょう。

初めて使用するシートの場合は、事前に自宅で取り付け練習をしておくと安心です。

取扱説明書をしっかり読み、車種に応じた設置ポイントを把握しておくことが大切です。

持ち運び・収納方法もシミュレーションしておく

カーシェアの利点は気軽に借りられることですが、チャイルドシートを持ち運ぶとなると話は別です。

小さな子どもを連れて移動する場合は、チャイルドシートの持ち運びをどう行うか、収納スペースに収まるかなど、事前にシミュレーションしておくことが必要です。

ベビーカーと組み合わせられる「トラベルシステム」を活用するのもおすすめの手段です。

また、利用後の保管場所や掃除のしやすさも考慮して、日々の運用が無理なく続けられるような工夫をしておくと安心です。

まとめ:チャイルドシートの準備で、カーシェアはもっと安心・快適に

カーシェアは非常に便利なサービスですが、小さなお子さんを乗せる場合には「チャイルドシートの準備」が不可欠です。

多くのカーシェア会社ではチャイルドシートの貸し出しを行っていないか、ごく一部の車両・ステーションに限定されており、基本的には自分で用意する必要があります。

そのためには以下のようなポイントが重要です。

・軽量で持ち運びやすいモデルを選ぶ

・どの車にも装着可能なシートベルト固定方式が理想

・新生児から4歳まで使えるロングユース型が経済的

さらに、車両情報の事前確認、設置作業の安全性確保、持ち運び・収納のシミュレーションも、快適なカーシェア利用には欠かせません。

「カーシェア=子育て世代に不向き」と思われがちですが、正しい知識と準備があれば、安全かつ効率的に活用できます。

ぜひ本記事を参考に、家族での移動をより自由に、そして安心に楽しんでください。

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